アルバイトをしようと考えた場合、ご自身が住んでいる近隣のコンビニやスーパーマーケットで働くことも1つの候補に挙がるはずです。私はコンビニでのアルバイト勤務とスーパーでの勤務の2つとも経験がありますが、どちらにも良し悪しがあります。候補となっている店舗に関する情報をあまりもっておらず判断材料がない場合、通勤のしやすさや店舗の雰囲気、そこで働く人達の様子で判断せざるを得ないことも出てきます。
この記事では、アルバイトとして仕事をする際のコンビニとスーパーマーケットでの人間関係の違いや仕事内容を比較して紹介しております。コンビニやスーパーでのアルバイトをお考えの方はご参照ください。
コンビニでのアルバイト
まずはコンビニでの仕事内容についてご紹介していきます。
仕事内容は店長とアルバイト従業員ではさほど変わらない
仕事の内容は店長とアルバイトでさほど変わりません。
代表的なものを以下に挙げます。
- レジ操作やそれに伴う接客
- 宅配便や公共料金の支払い受付
- コピー機やオンライン決済・チケットを購入するための専用端末の使い方が分からない方への使い方のご案内
- 惣菜の簡単な調理
- 調理器具・備品の洗浄
- 店舗の清掃(フロアの掃き掃除、拭き掃除や機械をかけて磨く、棚の清掃、お手洗いの清掃など)
- ごみ箱の片づけ
- 品出し
- 棚の乱れを直す前出し作業
- 商品の日付チェックや整理
- 本部から送られてくる店舗共通の販促物の設置
- 店舗オリジナルPOPの作成・飾りつけ
- プライスカードの付け替え
- 商品の配置を替える作業(棚替え)
商品の発注については私の勤務していた店舗の場合、店長と店長の信頼のおける勤務年数の長い従業員がやっていました。
仕事をしている様子がお互いに目に入りやすい だから一息つきにくい
コンビニは店舗の売り場面積がスーパーと比べて狭い点や棚(ゴンドラ)の高さが低く周囲を見渡しやすいことから、仕事をしている様子がお互いに目に入りやすいです。要は一息つきにくい・サボりにくいということです。
また同じ時間帯にシフトに入る2人~3人の方と先ほど紹介した仕事内容を上手く連携をとって仕事を進める必要があります。同じ時間帯にシフトに入る方とそりが合わないとなかなか辛い面があります。ですが仕事ですのでそうも言っていられません。
さらに本部の担当者が管轄するエリアの店舗に店舗運営のアドバイスや指導、新商品の説明のために回ってきます。スーパーと比べて店舗が狭いので、本部の担当者からも仕事ぶりが目に入りやすくなります。アルバイトの方も本部の担当者から仕事ぶりについて指摘される、あるいは帰ったあと店長を通じて指摘されることもあります。私の場合、お客さんへの挨拶や声掛け時の声のトーンが低いと幾度も指摘されていました。あとは「お客さんへの対応をもっと明るく!」などですね。
経営者兼店長と仕事をすることもあって何かと気を遣う
コンビニにはコンビニ会社の直営店の他、フランチャイズ店といってコンビニ会社と契約をしている店舗が多くあります。フランチャイズ店とは簡単にいうと、コンビニ会社と契約をしてコンビニ会社の名前や看板を使用し店舗を運営するというものです。会社員を辞めた方や以前は個人商店を営んでいた方が契約をしてコンビニの経営者になるケースが多いです。経営規模の小さな企業をイメージしてもらって構いません。
フランチャイズ店でアルバイトをすると、経営者兼店長と同じ時間帯に仕事をするケースも考えられます。私が昔働いた店舗では経営者兼店長が朝に出勤して夕方頃に退勤していました。夕方から夜間はアルバイトの方が切り盛りするという形態です。
経営者兼店長のいるフランチャイズ店の場合、自分が働いた分の給料は事業主である経営者からもらうことになります。経営者から見れば自分の懐からお金が出ていくわけです。従業員へ支払う給料は人件費というコストですのでその分しっかり働いて欲しいと思うはずです。あわよくば給料として支払う対価以上の仕事ぶりを望んでいることだって考えられます。当然従業員の仕事ぶりについて厳しくチェックするのが普通です。アルバイトとして働く身からすれば、経営者兼店長と同じ時間帯に勤務するというのは気を遣う場面も多いはずです。
自分は売り場で一人で作業をしているつもりでも、バックヤードから防犯カメラのモニターを通して仕事をする様子をチェックされていたなんてことも普通にあります。
これがコンビニ会社の直営店舗の店長ですと、店長は会社から給料をもらう形ですのでまた少し違うはずです。
家族で経営をしている店舗が多い
また経営者兼店長とその奥さん(旦那さんの場合も)、お子さんという家族経営で店舗を切り盛りしているケースも多くあります。経営者兼店長の運営する店舗の場合、経営者兼店長の他、店舗を切り盛りするご家族の方と上手く折り合いをつけてやっていけるかが長期間の勤務を考えた時に重要となりますね。
なお同じフランチャイズ店でも株式会社などの法人が複数店舗を運営していて、経営者は店舗に出ず店長を雇って店舗を運営しているところもあります。
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スーパーマーケット
まずはコンビニと比較した場合のスーパーの仕事内容をご紹介します。
参考記事:スーパーのパートバイトの面接や筆記試験|採用体験談を紹介
所属した部門の仕事を専門的に行うのが基本
スーパーの場合、鮮魚・畜産・青果・惣菜・日配・グロサリー・レジ・夜間部門といった部門に所属し、その部門に関する業務を専門的に行うことになります。部門ごと作業ごとに担当者がいます。そのため日々の業務について、担当する自分の作業を消化していくイメージが強いです。
なお人手不足によって他部門のサポートをすることも時折発生します。また人手不足や人間関係の問題などでパートやアルバイトの方も部門間で異動が発生することもあります。実際に勤務を始めた際は、将来的に部門間異動があるかもしれないことを想定しておきましょう。
売り場ではなく、バックヤード(裏方)での作業をメインとされる方も多くいる
各部門に所属すると主に以下の場所で勤務・作業をすることになります。
- レジ部門の方は「レジとサービスカンター」
- 夜間部門の方は「売り場、バックヤード、レジ、サービスカウンター」
- 日配部門とグロサリー部門は「売り場とバックヤード」
- 鮮魚・畜産・青果・惣菜部門の方は「売り場とバックヤードの作業場・調理場」
参考記事:スーパーの接客|接客の基本用語を押さえる
スーパーはコンビニと比較して、料理をするための材料を大幅に取り扱い販売しています。そのためバックヤードの作業場で、仕入れをしたものをカットするなど加工をしたり、小分けにしてパックや袋に詰める、ラップをして値段を表示したシールを貼り付けるといった裏方作業をメインに行われる方もいます。
また惣菜部門では、バックヤードの調理場で店舗まで届けられた材料や途中までできあがった状態のものを炒めたり、フライヤーで揚げるなどの調理や容器に盛り付ける作業をメインに行われる方もいます。
スーパーマーケットの仕事と聞くと、レジや売り場内での品出し作業のイメージが強いかもしれません。しかし売り場よりバックヤードの作業場や調理場で仕事をする時間が長い方も多いのです。1日の中で裏方での作業を多く占める方も多くいるということですね。
上司は転勤が発生する そのため人間関係は浅い
スーパーの場合は、各部門の売り場や作業ごとに担当者がいます。勤務中、主に直接的に関わるのは所属した部門のメンバーとなります。また所属する部門の中でチーフと呼ばれる職位の方が直属の上司となります。
直属の上司となるチーフはおおむね1年~3年程で他店舗へ転勤となってしまいます。(※本当に短いと半年くらいで転勤となってしまう方もいます。)店長や副店長、社員も同様に転勤があります。そのため責任者的な立場にある方との人間関係は浅いものとなってしまうことが多いのです。
参考記事:チーフとは|スーパーでの役割や仕事内容の一部を紹介
ある程度規模が大きく複数の店舗を運営している、あるいは複数の県に店舗がある場合、店長もチーフも経営者ではなく一社員です。先程ご紹介したコンビニのフランチャイズ店の経営者兼店長の元で仕事をするようなやり辛さはありませんね。
パートの先輩は地元の方が多い
所属する部門の先輩や同僚となるパートの方は店舗の周辺地域で暮らす方が多く、他店舗への転勤もありません。勤務年数の長い方は店長やチーフより店舗の内情を把握しているケースもあります。これから長く勤務することを考えた場合、チーフよりこういった方と上手く合わせて仕事をしていけるかが重要となりますね。
売場での作業は1人で行うことがほとんど
グロサリー部門や日配部門の担当の方は担当者ごとに担当する売り場や作業内容が決まっています。そのため仕事に慣れてくると、売り場内での多く作業を基本的に一人で行うことになります。なお特売日に設置するカート陳列する商品を前もって準備したり、入口付近の催事売り場を設置するための準備・作業など複数人で作業をすることもあります。
コンビニと比較して売り場の面積が大きいため、売り場で行う作業の一挙手一投足についてチーフや応援で巡回してくる本部の方に注目されることもありません。広い売り場であることを利用して品出しをしながら軽く一息つくという方法もあります。
参考記事:スーパー品出し補充の基本的なやり方やコツ
飲料や調味料の他、カップ麺・スープといった即食類、お菓子類、日用雑貨、一部の日配商品などコンビニでも販売されている商品は、コンビニと比較して取り扱っている商品の種類や数量が多いです。そのため陳列する量も多くなります。例えばポイント◯倍デーといったイベントが行われる日や土曜日・日曜日・祝日は商品補充をする回数も増えます。バックヤードと売り場の行ききを繰り返すことになるため体力も使います。
最後に 勤務を開始したらメモを取りながら仕事を覚えていこう
実際に採用が決まり勤務を開始したらメモを取りながら仕事を覚えていきましょう。私の体験談で恐縮ですが、コンビニでのアルバイトをした際、経営者兼店長からレジ操作についてのレクチャー時にメモを取ろうとしたら、「メモをとらなくても覚えられる」「メモはとらなくていい」と言われ続け、その他の仕事についてもメモを取っていませんでした。その影響もあってかなり仕事の覚えが悪かったのです。
この店長は感覚で仕事を覚えられるいわゆる感覚派の方なのでしょう。メモをとらなくても仕事を覚えることのできる方もいれば、私のようにメモをとって後で見返したりしなければ仕事を覚えられない方もいるはずです。
メモ帳やボールペンの携帯はコンビニでの勤務、スーパーでの勤務のどちらも必須といえます。
参考記事:パートのスーパー品出し業務で勤務初日までに準備するものや服装
業務を遂行するのに必要な事項をメモすることの他、お客さんから質問のあった事項をメモしたり、勤務中に上司や先輩からの指示内容をメモするために使うことができます。