この記事では、パートやアルバイトでスーパーなどの小売り業で初めて仕事をされる方向けに勤務中によく使用する用語「フェイス」の意味についてご紹介しております。
スーパーマーケットでパートやアルバイトをしようとお考えの方は是非ご参照ください。
フェイスとは
フェイスとは商品の顔のことを指し、商品パッケージの前面のことをいいます。スーパーでのパートやアルバイトの勤務中に例えば「サバの缶詰のフェイスを○○してくれ」など指示の中で「フェイス」という用語が出てきたら、「あぁ、サバ缶のパッケージ前面のことね」と覚えておきましょう。
品出しや前出しをする際は、買い物のために来店されたお客さんが目的の商品をすぐに発見できるようフェイス(顔)を通路に向けて陳列をします。フェイスが通路に向いていることで、商品同士を比較して購入することがができる、見やすくて棚から商品を手に取りやすく買い物がしやすくなります。
またスーパーで働く従業員にとっても、商品のフェイスが通路に向いていることで品出し作業中に陳列・補充しようとしている目的の商品の配置場所を見つけやすかったり、端末操作しながら商品の発注作業をする際も作業がしやくなります。
2フェイスや4フェイスとは
「特売があるから精肉売り場の向かいにあるゴンドラエンド中段あたりにカレーの素を現在2フェイス配置しているけど、フェイスを広げる」など2フェイスや4フェイス、5フェイスなどという用語をよく使用します。2フェイスとは簡単にいうと棚の所定の位置に同一商品を2点通路に向けて配置するという意味です。要は2列配置するということです。4フェイスは4列配置するということになります。
下のイメージ画像はペットボトル入り麦茶を2フェイス、ペットボトル入り緑茶を4フェイス配置しているものです。
フェイス数が多いと売り場で目立つ
フェイス数が多ければ棚の中で存在が際立ちます。そのため商品を手に取ってもらえる機会が増加し売上アップにつながります。またフェイス数を多くすることで売り場で商品が品切れとなる可能性を減少させることができます。品切れを起こしていなければ本来は売上につながっていた機会を逃す「ロス」を防ぐことができます。
参考記事:チャンスロス・廃棄ロスとは|スーパーマーケット用語の意味
売れ筋商品や店舗側が積極的にPRして販売したい商品、高い利益が見込まれる商品、新商品についてフェイス数を多くとって陳列することが多いです。これに対しホッカイロをはじめ冬場など特定の季節にならなければなかなか売れない商品は、季節外の時はフェイス数を減らして陳列を行います。
品出しを頻繁に行う商品への対応
品出し補充を頻繁に行う商品はフェイス数を増やすことで、品出しの回数や前出しなど売り場で手直しをする回数を減らすことができます。これにより他の業務や他の売り場の対応に時間をとることが可能になります。
参考記事:スーパー品出し補充の基本的なやり方やコツ
これまで1フェイスしか配置していなかった商品について品出しの回数が頻繁にある場合、2フェイスや3フェイスに増やすことで品出しの回数や手直しの機会の減少へつなげることができます。