仕入原価に、設定した値入率を確保するための仕入売価を算出する方法は以下の計算式で求めることができます。この計算を値入計算と呼びます。
新卒社員としてスーパーに就職された方の他、パートタイマーやアルバイトとしてスーパーマーケットで働かれる方もまず押さえておきたい数字感覚となりますのでご紹介します。
仕入売価の計算方法
以下の計算方法で求めることができます。
例として仕入原価100円で値入率を20%と設定する場合、仕入売価は125円となります。
値入率とは
値入率とは仕入売価に対する値入高の割合です。次の計算式で求めることができます。
値入高とは・・・予定している儲け幅のこと
仕入売価とは・・・当初設定した売価のこと
つまり値入率とは予定している儲けの率のことをいいます。
仕入売価・値入高・仕入原価の関係イメージ図
参考記事:値入高・粗利益高・売上高の意味や違い|スーパーの数字
上記の例を元に説明しますと、値入高が25円、仕入売価が125円となります。値入率を求めてみます。
これにより設定した値入率20%を確保する仕入売価となっていることが分かります。
間違った計算の仕方
間違った計算方法として、仕入原価に値入率を掛け合わせるケースがあります。
仕入原価100円で値入率を20%とする場合、値入率20%を掛け合わせて仕入売価を120円と設定するケースです。
このケースでは値入高20円、仕入売価120円となります。
値入高20円÷仕入売価120円×100=値入率16,7%となってしまいます。想定している値入率20%に届いていませんので誤った計算方法となります。