同一商品で日付の新しい商品と値引きをした商品の位置をバラバラに陳列してしまうと、来店したお客さんが買い物をしづらくなってしまいます。
この記事では以前投稿した「前出しとはその作業内容は|スーパー品出し用語」という記事の補足として、値引きをした商品と日付の新しい商品を同時に陳列している棚の前出し・手直しについてご紹介しております。
人手不足の影響や担当者が帰った後の夕方から夜間に、自身が所属する部門以外の他部門の売り場の前出しや手直しを行うことも発生します。これからパートやアルバイトでスーパーマーケットで仕事をされる予定の方は是非ご参照ください。日持ちのしない商品を多く扱う日配部門の担当となる方は是非ご確認ください。
値引きした商品も日付の新しい商品もフェイスをとって配置する。
上の画像は棚の前出しを行って値引きシールを貼った商品を左に配置し、当日入荷した日付の新しい商品を右に配置したイメージです。値引きシールを貼った商品だけで全フェイスを構成していないのがポイントです。また値札(プライスボード)を真ん中に掲示し、値引きをする前の当初の販売価格を分かるようにしています。牛乳や販売期限の短い商品が多い日配部門の商品は上の画像のような陳列を行います。
参考記事:フェイスとは|スーパー品出し用語
やっぱりお買い得だから値引きした商品が欲しいという方もいらっしゃいますし、日付の新しい新鮮なものが欲しいとい方も当然いらっしゃいます。お客さんによってニーズも異なります。これにより来店したお客さんは、日付の新しい商品と値引きシールを貼った日付の古い商品を比較して買い物をすることができます。1列目のすべてを値引きシールの貼った商品で構成すると、日付の新しい商品を求めているお客さんにとっては買い物がしづらく利便を損ねることにつながります。値引きシールを貼った商品と日付の新しい商品のどちらもフェイスをとって陳列をすることで、それぞれのお客さんのニーズを満たすことができます。
前出し手直し作業と併せて商品の品質のチェックやパッケージに破損がないか、パッケージが破損して内容物が漏れていないかのチェックも行います。社内規定に沿って、該当する商品があれば売場から撤去を行います。
天気や気温の影響、発注のタイミング、スーパーの店舗がある周辺地域でのイベント・行事の開催等により、商品の在庫過多も発生します。日持ちがせず短期間での販売が必要となることの多い日配部門の商品は、段階的に値引きをし、廃棄扱いとする商品の発生を防いでいます。
廃棄扱いとするために商品を売り場から撤去すると、その商品から利益は発生しません。商品の廃棄処分を極力減らし、利益が残るよう20%割引、50%割引と段階的に値引きを行っています。