12月29日~1月3日あたりまでの年末年始や8月12日~8月16日あたりまでのお盆期間中、パートやアルバイトの方を含めスーパーの従業員はかなり忙しいです。忙しい理由として来店されるお客さんの数が通常の営業日の比較にならない程増えるためです。ではなぜお盆期間中に来店される方が増え混雑するのでしょうか。
年末年始やお盆期間中お客さんで混雑するのはなぜか
それは普段からいつも来店される方に加え、県外や県内遠方から地元に家族を連れて帰省される方や地元に住んでいて年末年始やお盆期間中は仕事が休みのため来店される方、地元の集まりがあるからその買い出しで来店される方が多くいらっしゃるからです。
また一定金額以上のお買い物で抽選会やくじ引きなどに参加できるイベントの開催や特別ポイントデーといった普段のイベント開催日よりポイントを多くもらえるイベントを実施することが多いためです。
チラシも通常の営業日より大きいサイズのものや色使いが豊富なものとなり、大きく宣伝しているのも関係しています。
さらにお客さん1人1人のお買い上げ点数が多くなり店内にいる時間も自然と多くなることから混雑につながります。混雑することでレジで会計を済ませるために並ぶ時間も長くなるのです。
店内の混雑状況
年末の12月31日やお盆の8月13日は私の職場だけではなく、だいたいどのスーパーでも次のような混雑状況となるはずです。
12月31日と8月13日は、朝一番の開店時から混雑します。朝市開催や朝のタイムセールで例えば卵をお1人様1パック限りで200パックを販売するといったイベントの実施が行われます。朝の時間帯を過ぎても主婦の方や家族連れの方が料理や帰省する家族を迎えるための準備で買い出しにいらっしゃるため昼過ぎまで混雑します。
午後1時から2時半の間は少し落ち着きますが、午後3時頃から午後6時半頃までは夕方のタイムセールで再び混雑します。私の勤務する店舗では、夕方のセールと併せて、前もって予約注文していたお寿司やオードブルを取りに来るお客さんが来店されるためかなり混雑します。
6時半を過ぎると食事や家族団らんで家にいるためかお客さんの数はかなり減ります。6時半を過ぎるとピークが過ぎ落着きを見せます。その後、午後8時半頃になると値引きした商品を目当てに来店するお客さんが増えます。
忙しいため休みをとるのは難しい
これまでご紹介してきた通り、年末年始やお盆期間中スーパーは相当混雑し忙しいため、特に12月30日・12月31日・1月1日、8月13日・8月14日は休みを取るのがなかなか難しいです。(※急に体調が悪くなった時は別です。)
私の場合も普段は休暇について何も言わない上司から「12月30日・31日、1月1日は休めませんよ」、「8月13日・14日・15日は休めませんからね」と毎年口頭で言われる状況が続いています。また人手不足の影響もあり1人でも人員が欲しいという状態なのです。
これまで年末年始やお盆期間中にまとまった休みをとれる仕事をされていて、現在スーパーの求人応募を検討されている方は、知り合いが旅行したり外出しているのに自分はものすごく忙しいという状況に不満を持つ可能性もあります。また年末年始やお盆に家族と一緒に過ごす時間がなかなか取れなくなってしまいます。
スーパーマーケットでのパートやアルバイトを希望されている方は、年末年始やお盆の真っ只中はなかなか休みがとりづらいことを踏まえ求人への応募を検討しましょう。
参考記事:スーパーとコンビニの初バイト比較|どちらも良し悪しがある
じゃあ、まとまった休みは取れないのか
年末年始やお盆真っ只中はなかなか休みがとりづらいですが、私の勤務先の場合、正月明けや8月上旬や下旬、9月上旬にシフトの調整に加えて有給休暇を使用することで、4~5連休をとることが可能です。実際に4~5連休をとる方もけっこういます。
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品出し作業
品出し作業については普段の業務と作業内容はさほど変わりません。来店客数が多いのでチラシ掲載の商品は売り場の陳列棚から売れてなくなるのがいつもの営業日より早いです。そのため定期的に売り場を回って商品を補充していく必要があります。また品出しをする際にはある程度のスピードが求められます。
また通常の営業日よりお客さんの数が多いので2段式台車やカートに商品を積んで店内を移動する際は、お客さんと接触しないように十分な配慮が必要となります。
参考記事:スーパー品出し補充の基本的なやり方やコツ
参考記事:スーパーでの品出しの仕事|台車やカート使用時の注意点
年末年始やお盆の期間は通常の営業日と比べて、地元の地域に行かなければ購入できないご当地商品がかなり売れます。例えばご当地の味のカップラーメンや袋ラーメン、お菓子、地元でなければ購入できないタレや調味料などが該当します。地元に帰省された方がおみやげとして買って帰るためです。ご当地商品の中でも要冷蔵品より日持ちのする商品がよく売れます。
また品出し作業で売り場にいると、普段は来店されない方が地元に帰省しスーパーにいらっしゃるため、「○○(商品名)はどの辺にありますか?」や「○○(商品名)という商品はありませんか?」などと尋ねられる機会が多くなります。
12月29日~1月3日、8月9日~16日の辺りは、お買い上げ点数が多くなることを踏まえて、通常の営業日よりも多くの商品がバックヤード内にあります。バックヤード内は商品を積んだカートの数も多くなるため、通路も狭くなります。商品補充のためにバックヤードで2段式台車に商品を積む作業をする際は安全に配慮して作業をしましょう。
またバックヤード内の商品の数が増えているため、目的の商品が探しにくくなります。正月明けやお盆明けから店頭に陳列する秋の商品が少しずつ入荷しているためバックヤード内が狭くなっています。
売り場の陳列が乱れるのが非常に早い
通常の平日や週末と比較にならない程のお客さんが来店します。朝からお客さんが次々と売り場から商品を手に取っていくため、売り場の陳列が乱れやすくなります。
品出しと併せて、陳列棚の奥に滞留している商品を棚の手前まで持ってくる前出しと呼ばれる作業をすることも非常に多くなりますね。
バックヤードの作業場もかなり慌ただしい
バックヤード内の鮮魚部門や畜産部門、総菜部門の作業場もかなり慌ただしいです。事前に注文を承っているオードブルやお刺身の盛り合わせ、年末やお正月用のお寿司などを作っています。また売り場に陳列するオードブルやお刺身、お寿司の準備も行う必要があります。多くの来店するお客さんが見込まれるため、作る量、陳列する数量も通常の営業日より増えます。
そのため通常の営業日よりもバックヤードの作業場は非常に忙しくなります。
他部門の業務をサポートすることも
他部門の手伝いやサポートをする場合もあります。私の場合は混雑時レジに行って商品をレジ端末に通すスキャンと呼ばれる作業を頼まれます。その他サービスカウンターにてくじ引きや抽選会があるためその対応やサービスカウンターで扱っている商品の販売やレジ操作を行っています。
またレジ周辺にお客さんが使用したカゴが溜まってくると、カゴを回収して入口や店内の所定の置場に戻す作業などを任されます。これはレジの混雑が続くためレジ担当者がカゴを回収するのが難しくなるためです。
中には今は日配部門の担当ですが、以前は総菜部門に配属されていたためお盆期間中だけ総菜部門の仕事をする方もいます。お盆の他、年末年始の繁忙期も自分の所属している部門以外の業務も担当する可能性があることを想定しておきましょう。