フック陳列とは、フック型の什器に商品を吊り下げる陳列方法です。
フック型什器はゴンドラ全体に設置しているケースの他、ゴンドラの上段と中段に設置し、下段は棚板と仕切板が設けらた通常の棚になっているケースもあります。グロサリー部門の定番エリアで行わることが多いですが、エンド横のワイヤー部分(格子状のネット部分)にフック型什器を設置し、商品を吊り下げて陳列するケースもあります。あとはレジ前のエンドやレジ横でも行われるケースが多いですね。
この記事では、フック陳列に適した商品や効果、陳列時の注意点について紹介しております。
フック陳列に適した商品
当たり前の話ですが商品の上部に吊り下げられる穴が開いていたり、フックへ引っ掛ける箇所がないといけません。袋入りのキャンディ・のど飴や1袋100g前後や50g前後のピーナッツといった豆菓子などがフック陳列を行うケースが多いです。あとはパッケージが縦長のお菓子ですね。
その他、歯ブラシやキッチン用品、掃除用品といった日用品・日用雑貨についても行われる機会が多いです。
フック陳列をする商品は小型で重さの軽い商品が多いです。キャンディーや豆菓子はケースに入って入荷してきますが、ケース自体も小さく軽いものが多いです。日用品についてはケースや折りたたみコンテナに入って入荷してきます。
ー陳列用フックの一例ー
フック陳列の効果
・ゴンドラ内の多くのスペースにフック陳列を採用すると商品の比較がしやすくなります。
・他の陳列方法と比較して商品が見つけやすくなります。
・エンドの横やレジ横を有効に活用することができます。
参考記事:エンドとはその場所は|スーパー品出し用語
陳列の際の注意点
陳列時の注意点をご紹介します。
先入れ先出しの時
注意点は台車の作業台を使って商品の高さを揃えたうえで吊り下げる点です。
先入れ先出しをするためフック陳列をする際は、まだ売れずに残っている商品をフックから一旦はずして台車に置いておきます。次に入荷してきた新しい商品をフックの後ろのほうへ吊り下げます。その後一旦台車に置いておいた商品を再度フックに吊り下げます。
商品を吊り下げる際は、商品上部にある穴を揃えておかないと上手く吊り下げることができず、フックに上手く入っていかなかったり、フロアに落としてしまいます。商品の数が多い時や仕事が忙しく急いでいる時についやってしまいがちです。
前出しの時
前出しの際、フックに吊り下げられた商品が落下しないよう注意が必要です。片手はフックの手前をつまんで押さえておき、もう片方の手で前出しを行うようにします。
ー商品陳列の基本的なテクニックを解説した書籍ですー