袋に入った重量のある商品を同じ向きに陳列をして積み重ねていった場合、徐々に袋がたわんで、滑って落下することがあります。
スーパーマーケットなどの小売店では、袋物の重さのある商品を積み上げて陳列する場合、商品が落下しないよう安定感を出す陳列方法をとっています。1段1段交互に商品を陳列する向きを変えていくという方法です。文字だけの説明では分かりづらいので、イラストを組みあわせて紹介します。
お米の陳列方法の事例
陳列台にお米を積み重ねて陳列していくとします。カートに積載したお米をバックヤードから運搬してきて売り場の陳列台に並べていくことを想定します。
関連記事:スーパーの品出しの仕事|台車やカート使用時の注意点
まず袋の中身を手でならして平らにします。袋の中身を平らにすることで、お米の袋を積み上げていった時に安定感が出ます。
下の画像では、1段目の手前が縦向き、奥が横向きに配置しています。
2段目は、1段目と逆向きにお米を積み上げます。手前が横向き、奥が縦向きとします。はじめに奥にお米を縦向きに陳列し、続いて手前には横向きにお米を陳列します。
3段目は、2段目と逆向きにお米を積み重ねます。つまり1段目と同じように並べます。奥は横向きにお米を配置し、手前は縦向きに配置します。
これを交互に繰り返します。下の画像は4段目のイメージです。
お米を積み重ねる前に、袋の中身を手で平らにならします。どの段でも商品を積み上げる前に袋を平らにならすようにします。
5段目のイメージ
1段1段交互に商品を陳列する向きを変えて、積み上げていく陳列方法はジョイン陳列と呼ばれています。ジョイン陳列というワードは小売業界に関する雑誌や書籍でよく目にしますが、私の働く店舗では耳にすることがありません。袋物の重量物を積み重ねて陳列する時に「ジョイン陳列」というワードを用いることはなく、自然とこの方法を使っています。
ー商品の陳列方法を紹介した記事ー
ー商品陳列の基本を紹介した書籍の一例 まずは基本を押さえましょう!ー