東北地方にある私の勤務しているスーパーでは、例えば「せんべいといえば昔からある○○せんべい」といった定番的な商品の人気が非常に強いです。保守的な方が多いのか定番的な商品から派生した季節限定の異なる味の商品やまったくの新商品、まだあまり認知されていない商品はあまり手に取って頂けない傾向にあります。ご高齢の方の人口が多く、若い世代の方があまり住んでいないことも少なからず影響しているのかもしれません。
エンドへの陳列、目に留まりやすいゴールデンゾーンへの配置、フェイス数をとっての陳列、「売れています!」や「おすすめ!」といったPOPやその他販促物を使用してPRしてもなかなか思うように手にとっていただけないことも。都市部で売れているのだからここでも売れるだろうと思っていたものの、実際はあまり売れない、認知されるまでにだいぶ時間がかかることもあります。
補充した後、意図的に商品を1点~3点程棚から外しておく。
売れ行きがあまり良くない・伸びない商品を手にとってもらうために、上の画像のように一度商品を補充した状態から1点~3点程商品を意図的に棚から外しておくという方法があります。上の画像は◯◯チョコを2点外しておくイメージとなります。1点~3点程商品を棚から外しておくことで、すでにお客さんが商品を手にとった雰囲気を作り、売れているように演出するというものです。「誰か買っているなら私も買ってみようか」、「売れているようだから1つ買ってみようか」という気持ちになっていただけるかもしれません。実際この方法により、定番商品から派生する異なる味の商品などが売れ始めることもあります。
本当にニーズがないのではなく、興味はあるけど手にとるのを躊躇していることもあるのです。上の画像のような陳列は商品に興味はあるものの購入するのも少しためらっている方の背中を押す意味合いもあります。
ちなみに一度棚から外しておいた1点~3点の商品は、売れて棚から商品が減っている様子を確認して補充をしています。
売場への陳列を減らしたりストップする前に、上の画像のような補充も試してみて、本当にニーズがないのかどうか検証するのも1つの方法です。