スーパーの人手不足解消のためには、パートやアルバイトの求人に応募し採用となった方がすぐ辞めないような工夫も重要です。しかし残念ながら採用となって1か月程で辞めてしまうケースもあります。その原因は、仕事の内容や職場の雰囲気が自分に合わなかったという求人に関するミスマッチ以外に、職場で放置された(いわゆる放っておかれた)というものが多いのです。
参考記事:仕事を教えない上司や先輩の心理・理由
すぐ辞めてしまったのは、採用をする職場側に理由があったというケースですね。そのため職場や既存の従業員の心掛け1つで、すぐ辞めてしまう方が減るのであれば実行しない手はありません。
大事なのは新人従業員の方への声掛けです。業務を行っている最中に所属部門の先輩の方が声掛けをするのはもちろんですが、休憩時間中などに他部門の既存の従業員の方が新人の方に声掛けをすることも重要といえます。
参考記事:スーパーのパート・バイトの休憩時間|何をしている?
この記事は新人従業員の方と休憩時間が一緒になり、同じ時間休憩室で過ごす際の話題を紹介しています。新人の方のパーソナルな領域にいきなり踏み込むのは問題ですので、ありふれた簡単で普通の話題となっています。
いつから勤務しているのか
「いつから勤務しているの?」や「いつ入ったの?」という話題は会話のとっかかりとなるネタです。
スーパーマーケットの店舗にはいろいろな部門があります。各部門内でスタッフが順番に休憩に入るため、他部門の方と休憩をとることが多いはずです。他部門で新しく入った方と同じ時間帯に休憩室で休憩をとることも考えられます。
新しく入った方にいきなり趣味のことや休みの日は何をしているのか聞くのも何か変ですし、「いつから勤務しているの?」や「いつ入ったの?」という話題は会話のきっかけを作りやすいネタといえますね。関連して「シフトはいつもこの時間帯なのか」といった話題もおすすめです。
どうやって通勤しているのか
徒歩や自転車、バイク、車などどうやって通勤しているのか聞いてみるのもよいです。
会話の中で「◯◯から通っていて10分くらいかかる」など、どの地域から通っているのか話が出るかもしれません。その際はその地域の事で知っている情報を話してみましょう。
お互いにさほど知らない中、こちら側からどの地域に住んでいるのかといったパーソナルな情報を聞き出すのは控えたほうがよいですね。
労をねぎらう・部門の状況を聞いてみる
労をねぎらうというと少し大げさに聞こえますが、「お疲れ」や「お疲れ様です」など挨拶をするという認識で十分です。
加えて「今日は暑いから品出しが大変だね」とか「今日はポイント◯倍デーだからお客さんが多くてレジが大変そうですね」、「◯◯(青果部門とか鮮魚部門など)は今日忙しい?」など新人の方が所属する部門に関する話題を振ってみましょう。
業務に少し慣れたか聞いてみる
業務中にバックヤード内ですれ違ったり、売り場内で作業中に顔を合わせる機会が多い方には、休憩時間が一緒になった際に「仕事に少し慣れた?」など聞いてみるのがよいです。
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最後に
いかがでしたでしょうか。
声掛けは、新人の方のパーソナルな領域に踏み込まない程度の話題にするのがおすすめです。
声を掛けるのは少し緊張するし億劫に感じるかもしれませんが、勤務を始めたばかりの新人の方はもっと緊張しているはずです。中には「甘やかし過ぎだ」とか「私たちが先輩なんだから、新人の方が私たちに合わせるべきだ」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、1か月程度ですぐ辞めてしまうのは職場や既存の従業員に原因があるのであれば、少し考え方が変わるのではないでしょうか。スタッフの採用活動をするにも時間やコストがかかります。またなかなか応募する方がいないという現実もあります。
新人の方本人が職場の仲間に加わろうと努力することはもちろん大事ですが、ある程度職場や既存の従業員の方が新人の方に歩み寄る姿勢も大切だと感じます。