スーパーマーケットでのパートやアルバイトを開始し、品出し作業により売り場に出る際、お客さんとすれ違う時は、挨拶や声掛けをするよう指示があります。売り場でお客さんと会ったときやすれ違う時は、「いらっしゃいませ」と声掛けをする必要があるというこですね。
では、どのような挨拶や声掛けが求められているのでしょうか。
挨拶をする際、過剰な声量やハイテンションは必要ない
これまで接客の経験が方や小売業で働いたことがない方にとっては、お客さんへの挨拶や声掛けと聞くと苦手意識があったり、少し身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが普通の声量の挨拶や声掛けで全然構いません。テンションも普通で構いません。
「じゃぁ普通ってなんだよ」と思われたでしょうが、すれ違う方に聞こえる声量で十分ということです。自然体で普通の挨拶がよいです。
いわゆる学生の運動部で行う声出しのような声量は必要がないということですね。無理に声を張り上げたり、ハイテンションでの挨拶は不要です。
そもそも来店するお客さんは、そこまで大きな声量やハイテンションを求めていないのです。過剰な声出しを不快に感じる方、うるさくて耳障りだと感じる方、ゆっくり落ち着いて買い物ができないという方も一定数いらっしゃいます。やりすぎは良くないということですね。
しかし、来店したお客さんにまったく挨拶や声掛けをしないのはお客さんに失礼です。クレームの発生にもつながります。売り場でまったく挨拶もせず、お客さんを無視して黙々と無表情で品出しなどの作業をしていると来店したお客さんから「我々はそんな迷惑な存在なのだろうか」と思われてしまうこともあります。
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はじめは先輩の真似をして挨拶をしてみましょう。
これまで接客の経験やアルバイトの経験がない方は、はじめは先輩の真似をしてお客さんへ挨拶をしたり声掛けをすることをおすすめします。
パートやアルバイトを始めると、最初は先輩が一緒に同行して品出しのやり方など仕事の進め方を教えてくれるはずです。
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先輩と一緒に店内を移動している時や品出しをしている最中にお客さんとすれ違うことも出てきます。先輩がお客さんに「いらっしゃいませ」などと声掛けをした後、ご自身も真似をして声掛けをしてみましょう。はじめは慣れないかもしれませんが、徐々に自然にできるようになりますし板についてきます。本当です。
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声掛けは店内でのお客の迷惑行為を抑制するために行っている
お客さんとすれ違う際に挨拶をするのは、ただ単純にお客さんに粗相のないよう挨拶をしているのではなく、重要な目的があります。それはお客による迷惑行為の芽を事前に摘むためです。
店内では、商品を手にとったまま会計をせず店を出て行ってしまうことの他、冷凍商品や冷蔵商品を常温の商品を陳列している売り場の棚に故意に放置していく行為、売り場に陳列している商品の梱包や袋、パックに故意に穴を開ける行為、値引きシールを商品から剥がして別の商品に貼る行為をはじめとする迷惑行為が時折発生します。
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店内の移動中や売り場での品出し作業中に従業員がお客さんに挨拶や声掛けをすることで、「私はあなたに注目していますよ」ということを間接的に伝える目的があります。「いらっしゃいませ」などと声掛けをすることで、これから迷惑行為を行おうとする方に「見られているかもしれないから止めておこう」という意識を植え付け、迷惑行為発生の抑制を図っているということですね。