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転職の準備段階の時や転職活動を進めていくにあたり、自分に適性のある職種や向いている仕事内容を知ったり、自分の強み・弱み・特徴の他、仕事をする時に重要視していることや価値を置いていることを把握する自己分析は必須の作業です。
「自己分析のやり方に関する書籍を読んでみる」「家族に自分のことを尋ねてみる」「自分のこれまでを振り返りノートに書きだして自分の情報をストックしていく」といった方法が考えられます。
その他、インターネット上で提供されている転職を検討している向けの自己分析ツールを利用するのも1つの方法です。分析ツールに委ねることで私情を挟まない客観的な分析結果を入手することができます。
今回は、自己分析の必要性を感じているが分析のやり方・始め方が分からない方やどんなツールを使えばよいか分からない方向けに、私が実際に利用してみて良いと感じたおすすめの自己分析ツールを紹介していきます。
各分析ツールの分析項目や利用してみて良いと感じた点・感想も紹介しております。
ミイダス コンピテンシー診断
転職サイトミイダスのサイト内で提供しているコンピテンシー診断は、ビジネスマンとしての自分のコンピテンシー(行動特性)を分析してもらえます。
ミイダスに会員登録することで無料で利用することができます。会員登録自体も無料です。
第1部30問、第2部132問の計162問の質問に回答をすることで結果が判明します。
分析結果はPDF出力することができ、A4用紙1枚のレポート形式で分析結果を見ることも可能です。
コンピテンシー診断の分析項目
■マネジメント資質
■パーソナリティの特徴
■仕事をしていく上での自分の特徴
■職務適性
■上下関係適性
■ストレス要因
ー筆者がよいと思った分析項目その1 ストレス要因ー
ミイダスのストレス要因の項目では、「職場環境要因」「仕事要因」「人間関係要因」の3つのカテゴリ-、計21項目についてストレスの感じやすさを予測してもらえます。ストレスの感じやすさは1から10の10段階の数値で表示されます。数値が高いほどストレスを感じやすい場面や条件、環境であることが分かります。
数値が1や2を示す項目は自分がストレスを感じにくい場面や環境、条件であることを示しています。ストレスを感じにくい場面や環境下で仕事をしたいと考えた場合、コンピテンシー診断のストレス要因の項目は、次の職種や業種を検討するうえで非常に参考になる項目と感じます。
筆者である私もコンピテンシー診断を受けてみたところ、「ルーチンワーク」という項目の数値が1でした。これを踏まえて「ルーチンワークについてはストレスを感じにくいようだから、ルーチンワークの多そうな仕事を検討してみようか」など次の仕事選びをする際の指針とすることができます。
ー筆者がよいと思った分析項目その2 職務適性ー
職務適性の項目では「17職種に関する適性の予測」と「17職種を細分化した147職種から自分に適性のある職種と適性の低い職種の予測」が行われます。
公式サイト:ミイダス
リクナビNEXT グッドポイント診断
グッドポイント診断は、株式会社リクルートが運営する転職サイトリクナビNEXTのサイト内で提供しています。
リクナビNEXTに会員登録をすることで無料で診断を受けることができます。リクナビNEXTへの会員登録も無料です。
グッドポイント診断は第1部・第2部・第3部の3部構成で、計293問の質問に回答することで結果が判明します。質問数は他の自己分析ツールと比較すると多いです。
グッドポイント診断の分析項目
■自分の5つの強み
質問への回答を終えると「慎重性」「感受性」「悠然」などといった自分を表す5つの強みが表示されます。
「強み」とは、自分の個性・特徴・特性を表したものとも言えます。
表示される強み1つごとに、200~250文字程度で「強み」に関する解説が記載されています。
筆者である私もグッドポイント診断を実際に受けましたが、解説文には転職活動の際に作成する履歴書や職務経歴書に記載する自己PR文に活用できる文言やキーワードが多く記載されていると感じました。
グッドポイント診断の解説文に記載されている文言をベースにして、自己PR文を作成していくもの1つの方法です。
■グッドポイント診断のやり方を紹介|結果の見方や使用感のレビュー
公式サイト:リクナビNEXT
doda ICQキャリアタイプ診断
ICQキャリアタイプ診断は、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)のサイト内で提供しています。
会員登録をすることで無料で診断を受けることができます。会員登録自体も無料です。
質問数は120問。回答を終えると診断結果が表示されます。
診断結果画面内に「印刷」ボタンのアイコンがあります。アイコンを使用すると、上の画像のように診断結果がA4用紙1枚となって出力されます。
ICQキャリアタイプ診断の分析項目
■自分の性格・気質傾向
積極性・外向性・柔軟性・配慮・サービス性・機敏性・緻密性の6つの項目をスコア化します。スコアの一番高い項目が自分の強みです。
■自分の能力傾向
「学習力」「コミュニケーション力」「問題解決能力」「行動・実行力」「処理・対応力」「状況判断力」の6つの能力をスコア化します。
■自分の行動基準
「自身の興味・関心」「相手のニーズ」「自身の目標達成」「自身のポリシー」「組織の目標達成」の5つの項目の中で、自分がどの項目を重視して行動するかを分析します。5つの項目についてパーセンテージを示しています。パーセンテージの高い項目が自分の重きを置いている項目です。
■自分に向いている仕事スタイル
①「全体の仕組みや流れを考える・細部に気配りし正確さを求める」②「話上手を活かす・聞き上手を活かす」③「スペシャリスト・ジェネラリスト」④「みんなをまとめて引っ張る・周囲の人をサポートする」⑤「自分で仕事を作る・与えられた仕事を確実にこなす」⑥「1人で仕事を進める・チームで仕事を進める」のそれぞれの項目について、どちらの仕事スタイルが向いている傾向にあるか分かります。
■自分に向いている企業風土
「自立型・育成型」「革新的・安定的」「権限委譲型・管理型」「成果主義型・年功序列型」「アットホーム・ビジネスライク」のそれぞれの項目について、自分がどちらの企業風土に向いているのかが分かります。
ー分析結果を加味し自分に合った求人紹介を受けられるー
ICQキャリアタイプ診断を受けることで、仕事をする際の自分の特徴や性格、能力を分析してもらえます。
doda(デューダ)のサイト内から申し込めるdodaエージェントサービスを利用する場合、分析結果から得られた「自分の特徴・強み」や「自分に向いている仕事スタイル・企業風土」を基に、dodaのキャリアアドバイザーから自分に合った企業の求人紹介を受けることができます。
ー自分の強みが分かり、自己PR文作成の参考になるー
筆者の私も実際に診断を受けてみましたが、分析結果の自分の性格・気質傾向の箇所には、自分の強みに関する解説が記載されています。履歴書や職務経歴書に記載する自己PR文を作成する際は、この解説に記載されている文言やキーワードをベースにして作成したり、参考にすることができます。
■dodaキャリアタイプ診断を体験|無料で自分に合った働き方や相性の良い企業が分かる
公式サイト:doda(デューダ)
AMBI ジブン分析
ジブン分析は、ハイクラス転職・求人情報サイト AMBI(アンビ)のサイト内で提供している分析ツールです。会員登録をすると無料で利用することができます。
90問の質問に回答をすると分析結果が判明します。質問は1~58問までの第1部と59~90問までの第2部で構成されています。回答の目安時間は15分です。直感的に回答を進めていくと15分もかからず、早い段階で回答が完了します。
ジブン分析の分析項目
■自分のキャリアタイプ指向性
■自分の人物タイプ
■自分の創造的思考性
■職務適性
おすすめの分析項目 「職務適性」「キャリアタイプ指向性」
職務適性の項目では、ジブン分析が設定した10の仕事内容について、星5段階評価で適性のある仕事内容と苦手としている仕事内容を分析してもらえます。
キャリアタイプ指向性の項目では、「経営幹部」「アントレプレナー」「チャレンジャー」「自立」「スペシャリスト」「安定志向」「私生活重視」「社会奉仕」の8項目についてレーダーチャート化します。仕事に取り組む際や職業を選択する時に自分が重視したり価値を置いている項目を分析してもらえます。数値の高い項目が、自分の中で重要視していたり、価値を置いている項目となります。自分の仕事に関する価値観を知りたい方におすすめです。
マイナビ転職 ジョブリシャス診断
ジョブリシャス診断は、マイナビ転職のサイト内で提供している診断ツールです。無料で利用することができます。
20の質問に回答をすることで、マイナビ転職が定めた27のジョブタイプの中から自分のジョブタイプが分かるというものです。質問数は他の診断ツールと比較してかなり少ないです。
さらに自分に当てはまるジョブタイプから導かれた「シゴト性格」「シゴトでの強み・弱み」「本領発揮できる職種」などが分かります。
「会員登録をしなくても分かる分析項目」と「会員登録をしなければ分からない分析項目」があります。分析内容のすべてを知りたい場合は会員登録が必要となります。会員登録は無料です。
ジョブリシャス診断の分析項目
ー会員登録をしなくても分かる項目ー
■自分のジョブタイプ
■自分のディグラム波形
■基本的なシゴト性格
ー会員登録をすると分かる項目ー
■イキイキできるシゴト環境
■シゴトでの強み・弱み
■相性の良い上司・同僚・部下
■自分がストレスを感じる一言
■辞めたくなるシチュエーション
■自分のジョブタイプに基づいた本領発揮できる職種
筆者である私も実際にジョブリシャス診断を受けてみましたが、質問数が少ないので診断開始から3分もかからずに結果が判明します。
また他の診断ツールは一度しか利用できないタイプのものが多いですが、ジョブリシャス診断は一度結果が判明した後でも、何度も診断を利用することができます。
マイナビ転職エージェントサーチ ビズキャラ性格診断
ビズキャラ性格診断は、マイナビ転職エージェントサーチのサイト内で提供している診断ツールです。
ビズキャラ性格診断が設定した60種類の動物キャラクター(ビズキャラ)の中から「自分に当てはまる動物キャラクター」と「動物キャラクターから導かれる自分の仕事性格や適職」が分かるというものです。
マイナビ転職エージェントサーチのビズキャラ性格診断のトップページで、自分の生年月日を入力して「性格START」を選択するだけで分析結果が分かります。
これまで紹介してきた質問に回答をしていくタイプの診断ツールとは、明らかに毛色の異なるツールです。
マイナビ転職エージェントサーチに会員登録をすることで無料で利用することができます。会員登録自体も無料です。
会員登録をしない状態で診断をスタートした場合、冒頭の一部分しか診断結果が表示されません。そのため診断結果のすべてを知りたい場合は会員登録が必要となります。
ビズキャラ性格診断の分析項目
■自分のビズキャラ(60種類のビズキャラ(動物キャラクター)の中から自分に当てはまるビズキャラ)
■仕事における政治力
■仕事における責任感
■自分の金銭感覚
■自分に当てはまるビズキャラの性格
■自分に向いているキャリアアップ方法
■自分に向いている仕事・適職
■自分がやる気になる一言
■自分への禁句
■自分に当てはまるビズキャラと相性の良いビズキャラ
筆者の私も実際にビズキャラ診断を受けてみましたが、自分の生年月日を入力するだけで結果が分かることから、占いの要素に近い診断ツールだと感じました。
質問に回答をして分析結果が分かるタイプの診断ツールと組み合わせて利用するのがよいと感じます。
最後に
実際に利用してみて良かったと感じた自己分析ツールを紹介してきました。
まず1つの分析ツールを利用し、1つ目のツールにはない分析項目のあるツールを次に利用するのがおすすめです。2~3個のツールを利用して自己理解を深めていくのがよいと感じます。
例えば、始めにミイダスのコンピテンシー診断を利用し、コンピテンシー診断にはない分析項目のあるツールを次に使ってみるというイメージです。
また分析結果内の解説文には、自己PRで使用できそうであったり、自己理解を深めるための文言やキーワードが記載されていることが多いので、よく目を通しておくのをおすすめします。