スーパーに買い物に行くと通路に下の画像のような棚を設置しそこに商品を陳列しているのを見たことがあるはずです。この棚のことを平台といいます。通路中央に臨時的に設置するキャスター付きの移動ができるタイプの平台や冷蔵機能のある平台も存在します。
実際にスーパーでパートやアルバイトとして勤務を始めると「魚売り場の向かいにある冷蔵平台に○○して○○してくれ」とか「入り口前の平台に商品を陳列するから○○○○してくれ」など「平台」というワードが度々出てきます。この記事では平台の役割についてご紹介していきます。これからパートやアルバイトとしてスーパーで勤務をされる方やスーパーでの仕事に興味をお持ちの方は是非ご参照ください。
平台の役割
通路に平台を設置することで来店したお客さんの目に留まり足を止めてもらいやすくなります。平台には、店舗が重点的にアピールしたい商品や新聞の折り込み広告に掲載された商品、値引きした商品を陳列することが多いです。
下の画像を参考にするとイメージしやすくなります。
例えば自宅で牛乳を切らしたため牛乳を1つだけ購入する予定でスーパーへ入店し、牛乳売り場へ直行しようと通路を歩いていたら、通路上の平台に団子やまんじゅうなどの和菓子が陳列されていたとします。この平台があることにより上手くいけば、「ちょっと小腹が空いているから団子を1個買っていこう。うーん、でも自分の分だけ買うのもなんか気が引けるから家族の分も追加であと2個買って帰ろう」という流れになる可能性もあるのです。もし通路上に平台がなければ牛乳売り場へそのまま直行し、牛乳1点のお買い上げでその方の買い物は終わっていた可能性が高いのです。
スーパーでは買い物に来たお客さん1人1人に営業マンが付いてプレゼンを交えながら接客するというサービスを行いませんし、そんなことされたら困るしたまったもんじゃない感じる方も多いでしょう。
通路上に設置する平台は、来店したお客さんに足を止めてもらう重要な営業マンといえます。
生鮮売り場や乳製品・日配売り場でよく見かける。
生鮮売り場や乳製品・日配売り場の向かいに冷蔵機能のある平台を4つ程配置し、商品を陳列しているのをみかけたことがあるはずです。
店舗入口でイベント向けの陳列に使用
店舗に入ってすぐのスペースにイベント向け(クリスマスやハロウィン、運動会、受験シーズン、お盆、お正月など)の期間限定の陳列を行うことがあります。販促ツールや演出物、ポスターなどと組み合わせ平台を使用してイベント向けの商品を陳列することが多いです。
レジへ向かおうとする動線上に平台を設置してPR
店舗へ入り通路を1週し目的の商品を手に取り終えたら、レジへ向かうことになります。一通り目的の商品をカゴに入れて「じゃあ会計をしよう!」と思いレジへ向かう行動をとり始めると、他の売り場へ目を向けることは少なくなるはずです。そこでレジに向かおうとする動線上に平台を設置することで、お客さんの目に留まりお買い上げ点数の増加につなげるといった方法も採ることができます。最後のもうひと押しというイメージですね。
お客さんがなかなか通らない売り場やスペースの近くへ平台を設置する。
品出し作業で売り場にいると徐々に分かってくるのですが、お客さんが頻繁に通る売り場があるのに対し、お客さんがあまり通らない売り場がどうしても発生してきます。お客さんがあまり通らない売り場に面した通路中央に平台を設置し売れ筋商品や新商品を陳列することで、平台からあまり通らない売り場へお客さんを誘導するといった方法を採ることができます。
平台は店内を回遊するための中継地点となる。
通路上に設置する平台は足を止めてもらい商品を手に取ってもらうことに加え、その平台から他の売り場へ誘導する中継地点の役割もあります。下の画像のようなイメージです。
店舗としてはお客さんに店内の色々な売り場へ足を運んでもらいお買い上げ点数を上げていきたいと考えているのです。そのため通路上に設ける平台はお客さんに店内を回遊してもらうための重要なツールといえます。
奥行きのある平台へ複数の商品を陳列する時の商品の配置
生鮮売り場や乳製品・日配売り場の向かいに設置する平台は奥行きのある平台を設置することが多いです。奥行きのある平台に複数の商品を陳列する場合、通常は売れている商品(回転の良い商品)や店舗が積極的にPRしたい商品を陳列することが多いです。これは奥行きがあることで、奥に配置した商品は手に取りづらく、手前に配置した商品と比較して目立ちにくいためです。