この記事では、品出し作業にある程度慣れてきたら試して欲しい品出し作業を効率よく進めるためのテクニックを紹介しています。
品出しをする際にバックヤードで行う準備や段取りについては、「スーパーの品出しに伴うバックヤードでの整理等の仕事内容」や「台車への商品の積み方と台車を倒さないための安全な使い方を紹介」という記事で触れました。今回は売り場の陳列場所で、効率よく作業を進めるための体の使い方について紹介します。
売り場で品出し作業を効率よく進めるには「両手が空いている」「体がゴンドラや陳列する場所に対して正面を向いている」という状態がよいです。
両手が空いていて両手を使って品出しをした場合、片手だけを使って品出しをする時と比べ、一度の動作でより多くの商品を陳列スペースに置くことができます。
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また体がゴンドラや陳列する場所に対して正面を向いている状態で作業をすれば、余計な動きが発生しません。体が通路側や台車側に向いた状態でゴンドラに商品を置こうすると、商品を置く際に体をゴンドラに向け、商品を置いたら再度通路側や台車側に向けることになります。
では効率よく陳列スペースに商品を置いていくにはどうしたらよいのかというと、下の画像のような体勢で作業をします。
ゴンドラや陳列する場所に対して正面を向き、お腹や太ももといった体の一部を使って商品の入った段ボールをゴンドラ側に軽く力を入れて押さえつけます。そしてお腹や太ももでダンボールを固定しながら陳列を行っていきます。
片足を軽く前に踏み出すような姿勢でゴンドラ側にダンボールを押さえつけて、ダンボールが落下しないような体勢をとります。自分の体を一部とゴンドラで商品の入ったダンボールを挟み込むイメージです。お腹や太ももでダンボールを固定していますので両手が空きます。これで両手を使って品出しをすることができます。
この作業を積み重ねることで、2~3時間後の売り場への品出し量に差が出ます。
上の画像は、飲料を陳列するケースの少し突き出たところに飲料の入ったダンボールを置き、ダンボールを膝で押さえて固定している様子です。これでケースに対し正面を向き、両手で品出しをすることができます。
ですが、体の一部を使ってダンボールを固定する方法は万能ではありません。ゴンドラの上段や下段への品出しには使えません。また商品の入ったダンボールにある程度の重量があると、お腹や太ももでダンボールを固定することが難しくなります。そのためゴンドラの中段に位置しているダンボールが軽めの商品の品出しに使う方法となります。
ゴンドラの中段は、ゴールデンゾーンと呼ばれる来店したお客さんの目に留まりやすく商品を手に取りやすいエリアが含まれています。人気のある商品や売れている商品が陳列されることが多いです。そのためゴンドラの中段は品出しをする機会の多いエリアです。お腹や太ももでダンボールを固定して行う品出しを覚えると、ゴンドラ中段の品出しについては必然的にこの品出し方法を行う機会が多くなります。
ある程度品出し作業に慣れてきたら、品出しのスピードアップや作業効率化のために試してみてください。
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