ペットボトル飲料や缶飲料の補充・陳列は、パートや学生の方が夏休み・冬休みの繁忙期の短期間アルバイトをされる場合に携わる機会の多い仕事内容です。
この記事ではパートやアルバイト等ではじめてスーパーマーケットで品出しの仕事をされる方向けに、売り場で不足した飲料の補充・陳列の基本的なやり方をご紹介していきます。なお売り場にある飲料コーナーの冷蔵棚に飲料補充・陳列するという前提で進めていきます。
はじめに
補充予定の箱(ケース)に入っている状態やバラの状態の飲料をバックヤードにて台車に積んで売り場へ移動します。飲料コーナーの冷蔵棚に到着したら、補充予定の飲料に表記されているバーコード(JANコード)の番号と冷蔵棚の補充予定のスペース前に表示されている値札(POP)のバーコード(JANコード)を照らし合わせます。同じ番号であればそのスペースへ補充を行うことになります。
前回補充した飲料は棚の左前に配置する。
売り場にある冷蔵棚に前回補充した飲料がまだいくつか残っている場合は、棚の左前に寄せて配置します。手の平を使って棚の左側へ寄せていきましょう。これは人間の目線の動きが左から始まり右へ移動していくことが多いため、左前が一番目に留まりやすい場所となりお客さんに手に取ってもらいやすいからです。
左前に寄せた飲料の後ろに補充するスペースがある場合は、そこに飲料を補充・陳列します。上記画像の赤い枠のスペースへ直接手を伸ばして配置させます。
棚の残っているスペースへ飲料補充・陳列する。
はじめに棚の一番手前に1列飲料を陳列します。
次に補充しようとするペットボル飲料や缶飲料の底で、すでに棚の1番手前に陳列されている飲料の真ん中あたりを軽く押すようにします。同時にすでに棚の1番手前に陳列されている飲料のキャップの付近を片方の手で軽く押さえながら棚の後ろへ滑らせるようにすることでスムースに補充することができます。この作業を繰り返して、棚の残りのスペースへ飲料を補充し棚の空いたスペースを埋めていきます。下の画像もご参照ください。
片方の手ですでに陳列されている飲料のキャップの辺りを押さえないと、飲料が棚の後ろへ倒れてしまいスムーズに補充することができません。
このような方法で補充・陳列を行うのは飲料の冷蔵棚の中が緩やかな傾斜になっていることが多く、手前にある飲料を手に取った際に、次に飲料を手に取られる方の利便に配慮して棚の奥にある商品が傾斜を利用して前に移動してくるためです。最初に冷蔵棚の奥から飲料を補充しても傾斜により棚の前に滑って移動してくるためこの方法で補充・陳列を行います。
補充する際に、ペットボルや缶のキャップを回転させ、飲料のパッケージが同じ方向を向くように陳列すると見栄えがよくなります。
常温の状態で陳列している飲料で、陳列棚に傾斜がなく平になっている場合は、棚の奥から補充・陳列しても構いません。
おまけ(ノベルティ)は対象飲料の近くに配置する。
対象の飲料を購入すると、クリアファイルやアニメキャラクターのグッズ、トートバッグなどのおまけ(ノベルティ)がもらえるキャンペーンを飲料メーカーが実施することが時々あります。おまけのグッズは対象商品の近くに設置しておきましょう。
補足 冷蔵棚の中でスペースを多くとって陳列している商品については、お客さんは右前も多く手に取っている。
スーパーでは飲料の中でも定番商品と言われる昔からテレビのCMやチラシなどで継続的に紹介されてきた商品について、売り場の冷蔵棚の中でスペースを多くとって陳列することが多いです。スペースを多くとって陳列するということは、それだけお客さんの人気・需要がある商品といえます。また店舗側も多くの数が売れることを想定して、冷蔵棚の中に多めにスペースをとっています。
先程も触れましたが、棚の左前はお客さんの目に留まりやすく、手に取ってもらいやすい場所です。
実際に飲料コーナーの冷蔵棚で飲料の補充をしていると徐々に分かってくるのですが、スペースを多くとって陳列している商品は、棚の左前とほぼ同じ割合で棚の右前の位置の飲料もお客さんは手にとっています。
勤務をはじめた当時、飲料品出しの作業について先輩からレクチャーを受けた際、先に補充した商品は左前に配置するよう指示を何度も受けたのですが、実際のお客さんの行動は異なっていることが分かってきます。