私の勤務するスーパーマーケットの店舗では、手荷物チェックの日というものがある。手荷物チェックとはいわゆる所持品の検査のことだ。小売業に従事する方はチェックを受けるケースが多いと思う。私の勤務先のケースとなるがどんなことをしているのか簡単に紹介する。
これからスーパーマーケットでパートをしたいと思っている方は、参考にして欲しい。
商品の持ち出しを防ぐことが目的
従業員が会計を経ずに、職場であるバックヤード内から商品の持ち出しをすることを防止するためのものだ。
チェックが行われる日は、「本日は手荷物チェックの日です」というパネルが、従業員のよく通行するバックヤード内の事務所前に掲示される。休憩に入る前であったり、退勤時に店舗のバックヤードから出る時などその日1回だけカバンの中のチェックを受けるというものだ。7日~10日に1回程の割合で行われている。勤務を続けていると、「おそらく今日だろう」と実施する日がだいたい予想できるようになる。
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チェックはバックヤード内の事務所にいる持ち物チェックの担当者から受ける。担当者の方はチェックをした後、用紙に何か記入をしている。夜間の担当者で夕方から出勤する人は、夜間部門の責任者からチェックを受けるという具合だ。
スーパーマーケットに加えて、雑貨店や100円ショップ、衣料品店、飲食店などが入った大型の複合商業施設では、警備員の方がカバンなどの持ち物のチェックをしていると聞く。
正直、厳しくチェックしているという感じはあまりない
ちなみに持ち物チェックの時、チェックする人はカバンの中身を隅々まで見ているのかというと、そこまでがっちり見ているという感じではない。疑った様子でチェックはしていない。勤務を始めた最初の頃だけ若干チェックが強い様子だったが、徐々に緩くなった印象だ。
「あ、はい。○○さん。持ち物のチェックね。うんうん。あ、はい。OKね。」実際のところは、こんなあっさりした感じだ。2秒~3秒くらいだ。
時折「あ、◯◯さん。カバン、大丈夫ね?」と聞かれてそれで終わることも。
やはり職場でしか会わないよく分からない人のカバンの中身など積極的に見たいと思わないのだろう。またプライバシーに配慮しての遠慮もあるのだろう。正直遠慮の部分はかなりあると感じる。あなたなら仕事とはいえ、よく分からない人のカバンの中身を積極的にチェックしたいと思うだろうか。正直気が進まない人もかなり多いと思う。
私の勤務先の場合、採用時に渡された就業規則に所持品の検査の実施に関することが書かれている。就業規則に基づき、商品の持ち出しを防ぐという理由から従業員に対し一様に実施する制度として、本人の同意を得て本人の前で持ち物をチェックするということになっている。
では、まったく休憩時間中に買い物ができないのかというと、そういう訳ではない。
私の勤務する店舗の場合は、勤務の合間の休憩時間中に、休憩中に食べるものや飲み物以外の商品を購入した場合、買い物袋にレシートを貼って自分の名前を表示し、バックヤード内の決められた場所に置いておくことになっている。また冷蔵品の場合は、バックヤード内にある従業員用の冷蔵庫に置いておくことになっている。
それぞれの企業や店舗で決められたルールがあるはずだ。休憩時間中はそのルールに従って買い物をする必要がある。
持ち物のチェックについて煩わしいと思う方は、通勤用のカバンはチャック(収納部分)があまりなくシンプルな構造のものにするとか、中身はできるだけ最小限にするなど工夫をするのも1つの方法だ。また多めの買い物をする予定の場合は、退勤し従業員通用口を出てから、普通のお客さんと同じくように店舗に入って買い物をするのがよいだろう。