パートやアルバイトとして携わるスーパーマーケットでの品出しの仕事は、先輩やチーフから教えられた通りに作業をしていれば、大きな失敗をしたりお客さんに何か大変な迷惑を掛けてしまうということは、ほぼないと言えます。
■教えてもらったことをメモ帳に書き留め続けて、忘れたり分からない時は見返す。
■疑問に思ったことは先輩やチーフに確認してから作業に入る。
■自分に憶測や自分の勝手な判断で作業を進めない。
といった点を意識してい仕事に取り組めば、ミスを減らすことができます。
それでも品出しの仕事に携わり始めたばかりの頃は、先輩やチーフから注意されたり怒られたりする場面もやはり出てきます。経験がないのですから仕方のないことです。
今回は、私が品出しの仕事に従事し始めた頃によく怒れられたり注意されたケースを紹介します。
よく怒られたのは商品が売り場に出ていないというケース
私がよく先輩やチーフから業務中に怒られたり指摘されることが多かったのは、バックヤードに商品があって品出しをしていい状態であるにも関わらず、定番ゴンドラやエンドのスペース内に商品がない状態やかなり少なくなっている状態、売り場に商品が出ていない状態が続いていたケースです。
私がよく注意されたり怒られたりしたのは、9割方このケースです。
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例えば、600mlペットボル飲料「A」という商品が本日の広告の品であったとします。午後3時20分から3時50分くらいまでの間、冷蔵ケースの状況を確認しておらず、飲料「A」が冷蔵ケース内にほぼ空っぽの状態が続いていたとします。
その状態を先輩やチーフは気が付いていたものの少し担当者の様子を見ている状況であったとします。来店客が徐々に増えてくる夕方4時近くになっても担当者が飲料「A」を補充する様子がない。バックヤード内にはまだまだ飲料「A」があり、売れる体制の状態です。
他の売り場で品出し作業をしている最中に様子を見かねた先輩やチーフがやってきて、「◯◯さん(担当者の名前)、冷蔵ケースに広告に掲載されている「A」がないから出しておいてね!」と注意・指摘されることになります。
商品がバックヤードにあるのに売り場に出ていない状態というのは、売れる体制が備わっているのに販売機会を逃してしまうということです。本来は獲得できるはずの売上高を獲得できないことになります。
広告の品であったり、チーフや先輩からよく出る(よく売れる)から気を付けて見たほうがよいと言われている商品については、頻繁に売り場を見て商品が十分あるか確認しましょう。
他の部門の人から注意を受けることも
他の部門の人から「商品が売り場に出ていない」と指摘されることもあります。
スーパーマーケットでは、ペットボトル飲料を陳列している冷蔵ケースの通路を挟んだ向かい側にヨーグルトや牛乳といった日配部門の商品が配置されている場合があります。その付近ではグロサリー部門の飲料の担当者と日配部門の担当者が作業をしています。
ペットボトル飲料の「A」という商品について、プライスカードは設置されているが冷蔵ケース内が空っぽの状態の場合、お客さんはその付近で作業をしている従業員に「Aが欲しいんですけどありませんか?」と尋ねてくることがあります。尋ねられた従業員は、グロサリー部門の飲料の担当者ではなく、近くで作業をしていた日配部門の担当者であったということがよく起こります。
グロサリー部門のゴンドラの裏側が日配部門の売り場となっているエリアの場合、付近にいる従業員に商品のことを尋ねても、自分の担当している部門の商品ではないため、即答したりすぐに対応できないケースが出てくるわけです。
付近に飲料の担当者がいれば、すぐに引き継ぐことができますが、飲料担当者がバックヤードに向かったために近くにいないということがあります。お客さんを待たせる訳にもいきませんので、日配部門の担当者がバックヤードに行って「A」を探し、お客さんの欲しい数量を手渡しすることになります。さらにケース(ダンボール)を開封して若干の数を補充することもあります。
対応した日配部門の担当者は自分が所属する部門の仕事ではないため、イライラしてくる訳です。
正直なところ自分の部門の仕事ではないので、できるならタッチしたくないのです。
私の体験で恐縮ですが、他の部門の担当者から少し怒り気味で
■「○○さん(飲料の担当者)・・・ 広告の品の「A」が冷蔵ケースになかったよ!ちゃんと見ておいてね!」
■「○○(商品名)は、「今日の広告の品」だからちゃんと見ておいてね!」
と言われてしまうこともありました。
対応をした他の部門の人の心の中は、
■「グロサリーの飲料担当の○○さんは一体どうなっているのだろうか?「広告の品」なのに冷蔵ケースに補充していないし・・・・」
■「今忙しいのに○○さんが売場をよく見ていないから余計な仕事が回ってくる・・・」
と察しています。
日々の前出し作業や品出しを通して、日頃からよく売れていると感じる商品を把握しておいたり、広告に掲載される商品をあらかじめ把握しておくことが大切です。