この記事は、これからスーパーマーケットでパートやアルバイトをされる方やスーパーで勤務し始めた方向けに値入高・粗利益高・売上高の意味や違いについて紹介したものです。
業務中、よく耳にすることになるワードもありますので是非ご参照ください。
値入高・粗利益高とは
値入高とは「販売前の予定している儲け幅」のことを指します。
これに対し、粗利益高とは「実際に販売した結果得られた儲け幅」のことを指します。
そのため両者は意味が異なります。違いを簡単にいうと「予定」と「実際の結果」ということになります。
売上高とは
売上高とは、商品がレジを通過して精算された金額のことです。
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「売上高」というワードは業務中よく耳にすることになります。朝礼で「昨日の売上高は◯◯円だった。」「本日の売上高予算は◯◯円で・・」とかミーティングで「午後2時の段階で売上高は○○円となっていて・・・」といった感じです。
画像を交えて違いを紹介
下の画像を交えて値入高と粗利益高の違いを紹介します。
仕入原価とは、仕入れをした商品の原価(仕入先から納品された商品の価格)のことです。
仕入売価とは、店舗が販売前に設定した売価のことです。
値入高の求め方は「仕入売価ー仕入原価」で引き算をします。店舗側が販売前にあらかじめ予定している儲け幅となります。
しかし営業活動を行い実際に売り場に商品を陳列してみると、自分たちが計画していた通りに商品が売れないことも発生します。この場合、自社で設定している販売期限が近くなってきているため、値引きをして販売することになります。
その他、レジ操作を間違って仕入売価より低い金額で精算し販売してしまうことも考えられます。
そのため「当初予定していた儲け」と「実際に営業活動をした結果得られた儲け」が違うことが発生します。
実際に店舗営業活動を行って獲得した儲け幅が粗利益高となります。
値入高・粗利益高の求め方と事例を使った計算の紹介
値入高と粗利益高は次の計算式で求めます。
事例を使った計算
1個50円で仕入れをしたオレンジ(※仕入原価50円)を仕入売価100円とすると、値入高は50円となります。「仕入売価100円ー仕入原価50円=値入高50円」という計算です。
その後、値引きをして実際は90円でレジ精算を経て販売した場合、売上高は90円となります。値下げロス(※ロス高ともいいます。)が10円となります。
参考記事:ロスとは|スーパーマーケット用語の意味
この場合、売上原価(※実際に売り上げた商品の仕入金額)は50円となり、粗利益高は40円となります。「売上高90円ー売上原価50円=粗利益高40円」という計算です。
値入率・粗利益率とは
値入率とは仕入売価に対する値入高の割合のことをいいます。
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これに対し粗利益率とは、売上高に対する粗利益高の割合となります。