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商品回転率・交差比率・商品在庫日数の意味や求め方

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この記事は、スーパーマーケットなどの小売業の仕事で使用する商品回転率や平均売価在庫高、商品在庫日数、交差比率に関する意味や求め方を紹介しております。

最後に事例に基づいた例題を紹介していますのであわせてご参照ください。

 

商品回転率とは、ある一定期間(例えば月別とか年度別)に商品の手持ち在庫が何回入れ替わるか(何回転しているか)を示す数値のことです。

ある一定期間の売上高とその期間内に販売のために仕入れをして在庫をしている平均売価在庫高を使って求めます。次の計算方法で求めます。

 

ー商品回転率の求め方ー

商品回転率=売上高÷平均売価在庫高  ※商品回転率の単位は「回」です。

上記の計算式を見てみますと商品回転率という数値は、平均売価在庫高に対して売上高が何回転しているのか示していることが分かります。

関連記事売上高を構成するもの要素|計算式を交えて紹介

 

商品回転率の計算式で出てくる平均売価在庫高は次の計算式で求めます。

ー平均売価在庫高の求め方ー

平均売価在庫高=(期首売価在庫高+期末売価在庫高)÷2

 

商品在庫日数とは、手持ちの商品在庫が何日で入れ替わるかを示す数値です。

ー商品在庫日数の求め方ー

商品在庫日数=期間日数÷商品回転率  ※商品在庫日数の単位は「日」です。

 

交差比率とは、商品在庫の生産性(効率よく利益を生み出しているかどうか)を示す数値です。

交差比率は粗利益率と商品回転率を使って求めます。数値が高いほど生産性が高い(効率よく利益を生み出していること)を表しています。

ー交差比率の求め方ー

交差比率=粗利益率×商品回転率  ※交差比率の単位は「%」です。

 

関連記事値入高・粗利益高・売上高の意味や違い|スーパーの数字

 

ー例題ー

事例として◯◯スーパーA店のある商品に関する6月の実績に関する数値と以下の表を使って、これまで紹介してきた「商品回転率」「平均売価在庫高」「商品在庫日数」「交差比率」を求めてみます。

 

6月の営業日数 30日
売上高 800万円
粗利益率 20%
粗利益高 160万円 ※800万円×0.2=160万円
期首売価在庫高 85万円
期末売価在庫高 75万円
平均売価在庫高 80万円 ※(85万円+75万円)÷2=80万円
商品回転率 10回 ※800万円÷80万円=10回
商品在庫日数 3日 ※30日÷10回=3日
交差比率 200% ※20%×10回=200%

 

商品回転率は10回、平均売価在庫高は80万円、商品在庫日数は3日、交差比率は200%となります。