この記事ではスーパーマーケットでの仕事でよく使う「予算」の意味や予算に付随する用語について、これからパートやアルバイト、社員として働き始める方や働いて間もない方向けに紹介しております。
予算とは「目標」という解釈でOK
予算とは、あらかじめ目標として設定した数値のことを言います。経営上の数値目標のことです。
スーパーマーケットでパートタイマーとして勤務をしたり、正社員として働くことになると朝礼で、「昨日の売上は◯◯円で、◯◯円予算に達しませんでした。本日の売上予算は◯◯円です。」といった感じで当日の予算について確認を行います。
売上予算は売上目標ということですね。「予算」は日頃から耳にするワードとなります。
各店舗ごとや部門ごとに、売上や利益、経費について予算の設定があります。
参考記事:値入高・粗利益高・売上高の意味や違い|スーパーの数字
スーパーで働くことになると、正社員であるとパートタイマーであるとを問わず組織の一員となります。そのため組織として予算を達成できるように仕事に取り組むことになります。
予算達成率と予算消化率
スーパーマーケットの仕事では、予算について「達成率」と「消化率」という数値を使用します。
達成率とは目標に対する実績の割合
予算達成率とは、売上予算(売上目標)に対して売上実績が何%あるのかを示す数値です。
1日の売上実績と売上予算のことをそれぞれ「日割売上実績」、「日割売上予算」と呼びます。そして1日の予算達成率のことを「日割予算達成率」と呼びます。日割予算達成率は次の計算式で求めます。
例えば6月1日の日割売上予算が2,000,000円で売上実績が2,050,000円だった場合、6月1日の日割予算達成率は102.5%となります。6月1日は売上予算を達成したということですね。
さらに、ある一定期間の売上累計予算に対する売上累計実績の割合である「累計予算達成率」という数値もあります。次の計算式で求めます。
例えば6月1日~6月15日までの売上累計予算に対する売上累計実績を知りたいといった場面で使用する数値です。
消化率とは途中経過のこと
予算消化率とは、売上予算に対して途中経過でどのくらい達成しているかの割合を示す数値です。売上予算に対して現在実績がどのくらいまで進んでいるかということです。予算消化率は次の計算式で求めます。
例えば6月1日~30日までの月次売上予算に対して、6月15日時点(6月1日~15日まで)での売上累計実績はどのくらいか、そして月次売上予算に対してどこまで進んでいるかを把握したいケースで使う数値です。
その他、前年の同月の予算消化率と当月の予算消化率を比べるケースも多いです。
また予算消化率は現時点での消化率を知り、月末には当月(月次)の売上予算を達成できそうか検討する材料となります。達成が難しそうな場合は売上予算を達成するためにどうしたらよいかを検討することになります。
これまで認識していた予算の意味と違っていることもある
以前の職場では、経営上の数値目標として「予算」という言葉を使っていなかったケースもあるはずです。
また予算と聞くと、例えば「車を購入する時の予算はいくらぐらいといった大きな買い物をする際の予算」のことや忘年会や送別会といった「会合の1人当たりの予算」などを思い浮かべる方もいらっしゃるはずです。
転職をしたりパート先が変わり、スーパーで働いた際に「予算」というワードがでてくると戸惑うことがあるかもしれません。スーパーでの仕事で「予算」というワードが出てきた際、これまでの生活で自身が認識していた予算の意味と異なる可能性がありますので注意が必要です。