人時生産性と人時売上高は労働の効率性が分かる数値です。数値が大きいほど従業員の労働効率が高いことを意味します。人時は「にんじ」と読みます。
人時生産性とは
人時生産性とは、ある一定期間内での労働時間1時間あたりに稼ぐ粗利益高のことです。
粗利益高とは、売上高から売上原価を差し引いた数字です。店舗の営業を行った結果得られた儲け幅のことです。粗利益高については、次の記事でより詳しく解説しております。
参考記事:値入高・粗利益高・売上高の意味や違い|スーパーの数字
人時生産性は次の計算式で求めます。
例えば、あるスーパーマーケットの日配部門での1か月の売上高が1800万円で総労働時間が540時間、粗利益率が30%の場合、粗利益高は「売上高1800万円 × 粗利益率30%」で540万円となります。これにより人時生産性は1万円となります。
なお、補足ですが、スーパーマーケットの中でも日配部門は人時生産性が高い部門と言われています。
その他、労働効率の良し悪しを表す指標として、労働分配率という指標があります。
参考記事:労働分配率の意味や求め方・計算式を紹介|スーパーの数字
人時売上高とは
人時生産性に似た言葉として人時売上高があります。人時売上高とは、ある一定期間内での労働時間1時間あたりに稼ぐ売上高のことです。
売上高については次の記事でより詳しく解説しております。
人時売上高は次の計算式で求めます。
総労働時間とは
人時生産性と人時売上高の計算式に出てくる「総労働時間」とは、社員の方やパートの方、アルバイトの方といった店舗の労働者全員の総労働時間を言います。例えば日配部門の数値を出したい場合は、日配部門の労働者全員の総労働時間を算出して求める形となります。