スーパーマーケットの品出し作業で使用する台車の多くは、上段と下段の棚板がある2段式タイプや上段・中段・下段の棚板から構成されている3段式タイプとなっています。私の勤務する店舗では、2段式タイプの台車を使用しています。
この記事では、台車への商品の積み方や台車を倒さないための安全な使い方を紹介しております。
台車の下段から商品を積む。なぜなら台車が安定するから
台車へ商品を積む際、下段から積んでいくことで台車が安定します。2段式のものは下段から積んで次に上段へ、3段式のものは下段から積んで、次に中段・上段へ商品を積んでいきます。
実際に台車に商品を積んでみると分かるのですが、先に上段に商品を積むと、台車が勝手に動くことがあり安定しません。台車が勝手に動くとバックヤード内の他の台車や作業をしている従業員と接触して、積んだ商品を落としてしまうことにつながります。カゴ台車やカートと接触すると、小さめの重量の軽い台車の場合、接触した際に倒れてしまうこともあります。
台車が勝手に動くことで、バックヤード内の通路をふさいでしまうこともあります。これにより他の従業員の方の移動や作業のさまたげとなってしまいます。一緒に勤務している他の従業員の方の心証もあまりよくありません。
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重さのある商品は台車の下段に積む
重さのある商品は台車の下段に積むことで安定します。ある程度重さのある商品は、売り場の棚の中段から下段に配置されていることが多いです。そのため重さのある商品は、台車の下段に積み込むことで売り場に行った際に品出し作業がしやすくなります。
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「売場内の商品の陳列されている高さ」と「商品の台車に積み込む高さ」をある程度合わせておくことがポイントです。
こうすることで品出し作業がスムーズになり、腰や膝の負担も少なくなります。商品が棚の高い位置に陳列されているのなら台車の上段に積む、棚の低い位置に陳列されているのなら台車の下段に積むといった具合です。
その他のポイントとなる使い方
過去に投稿した「スーパーの品出しの仕事|台車やカート使用時の注意点」という記事でも少し触れたことがありますが、台車への商品の積み方としては次のポイントもあります。
- 先入れ先出しがしやすいように日付を考えて積む。
- 売り場の近い商品同士を台車の一画にある程度まとめて積む。(陳列する順序を考えて積む。)
- バックヤードから売り場に出て移動する際、買い物をしているお客さんと接触しないよう商品を積み上げすぎない。(前方視界を遮らない程度に商品を積み上げる。)
- バックヤードから売場へ移動している途中に台車に積んでいる商品が荷崩れしないよう商品を積み上げる高さに注意する。(見通しがきく高さにとどめておく)
売場での品出し作業をある程度効率的に行うためには、バックヤード内での品出し作業のための準備が大切といえます。