この記事では、個人事業主が作成する開業届の作成ツール「弥生のかんたん開業届」の使い方を紹介しております。
「弥生のかんたん開業届」が求める入力事項を打ち込んでいくことで、特段悩んだり、考え込むことなく開業届が完成するというツールです。
弥生のかんたん開業届を使用することで、実際に書類を見てみたが、「書き方が分からない」と悩むことがなくなります。
実際の書類を見ることなく、「弥生のかんたん開業届」が投げかける質問に答えていくだけで、開業届がほぼほぼ完成すると思って頂いて構いません。「ほぼほぼ」と書いたのは、完成した書類に「提出日」と「自分のマイナンバー」を自筆する必要があるためです。
料金はかかりません。
完全に無料で使用することができるサービスのため、開業届の作成する必要のある方はぜひ参考にして欲しいツールです。
筆者である私は、2023年の1月にfreee開業というツールを使って、開業届を作成して税務署へ郵送しました。
以下の記事が、freee開業の実際の操作感を紹介したものです。
関連記事:freee開業の解説記事|ネットで簡単!個人事業主の開業届作成おすすめソフト
「弥生のかんたん開業届」は2023年2月にリリースされたツールです。私が開業届を提出した当時、まだ「弥生のかんたん開業届」は利用できる環境ではありませんでした。
両方のツールを実際に使用してみましたが、操作感は、ほぼ変わりません。
freee開業が「弥生のかんたん開業届」と比較して「提出先となる管轄税務署名が自動で入力される点」「スマホとパソコンでの電子申請に対応している点」が備わっています。
違いは微々たるものです。両ツールとも無料で簡単に開業届を作成することができます。
正直、どちらを選んでも満足できます。
「freeeのほうが馴染みがあるからfreee開業を使おう!」「弥生のかんたん開業届は、長年会計ソフトを提供してきた弥生株式会社が運営しているから安心感がある。だから弥生のかんたん開業届を使おう!」とか、各自で馴染みのある会社のツールを選択するということでよいと感じました。
それでは、弥生のかんたん開業届の使い方を紹介していきます。
弥生のかんたん開業届の使い方
はじめに公式サイトにアクセスします。
公式サイト:弥生のかんたん開業届
「無料で作成」を選択
筆者の場合、やよいの白色申告オンラインというクラウドサービスを利用しており、既に弥生IDを持っている状態でした。そのため「すでに弥生IDをお持ちの方はこちら」を選択しました。
「弥生ID」と「パスワード」を入力してログイン
利用規約とプライバシーポリシーを確認して「同意します」の箇所に✔を入れます。「同意して無料で始める」を選択
弥生のかんたん開業届は、大きく分けて「基本情報の入力」「詳細情報の入力」「書類の提出・開業後の手続き」の3つから構成されています。
はじめに「基本情報の入力」を行います。「入力を始める」を選択
ここでは例として、開業太郎さんという架空の人物が、青葉区食堂という飲食店を開業するという前提で進めていきます。
お名前・生年月日・郵便番号・住所・電話番号・屋号・事業開始日・顧問税理士の有無を入力していきます。入力を終えたら「次へ」を選択
「詳細情報の入力」画面へ移動します。「どこで働くか」の箇所について、当てはまるものを選択
ここでは例として、「お店╱事務所を開く」を選択しました。
「お店╱事務所の住所」・「お店╱事業所の電話番号」・「自宅以外の住所を納税地にするか否か」について入力と選択を行います。
「職業」について、あてはまるものを選択
「仕事の概要」について、あてはまるものを選択
ここでは、「飲食業」「レストランの経営」を選択しました。
「収入の種類」を選択 「確定申告の種類」を選択
「事業主以外の従業員」について、あてはまるものを選択
ここでは例として、「給与を家族に支払う」を選択しました。
続けて「家族情報」を入力していきます。入力を終えたら「次へ」を選択
公式サイト:弥生のかんたん開業届
「書類の提出・開業後の手続き」画面へ移動します。
書類を提出する税務署を入力します。
国税庁サイトへのリンクがあります。リンク先で自身の管轄の税務署を調べることができます。
管轄となる書類提出先の税務署が分かったら、管轄の税務署名を選択
続いて、青いバナーの「選択する」を選択します。 「税務署を選択しました」と表示されます。
これで必要事項の入力が完了し、提出書類を出力・ダウンロードすることができます。
「やよいの簡単開業届」から投げかけられる質問に答えていくだけで、自分が提出する必要のある書類がほぼ完成し、ダウンロードすることができます。そのため、どんな書類を提出したらよいのかを考える必要がありません。
「提出する書類の確認」欄の「ダウンロードする」を選択すると、提出書類をダウンロードすることができます。
「書類の提出準備」欄の「ガイドをダウンロードする」を選択
ガイドには、提出書類をダウンロードした後のマイナンバーの記載方法や書類の提出方法、郵送する場合の郵送方法が記載されています。
ガイドを確認して、ダウンロードした書類を窓口へ提出する、または、郵送を行います。
「書類の提出」欄には、「窓口へ書類を提出する際の持参する持ち物」「郵送で提出する場合の提出物」を紹介しています。
この欄をよく確認して、書類を提出しましょう。
最後に、弥生株式会社が提供しているサービスの紹介があります。
会計ソフトの紹介もあります。これから発生する確定申告作業に会計ソフトの導入を検討している人は参考にしてみましょう。
筆者である私は、やよいの白色申告 オンラインというクラウドサービスを利用しています。
やよいの白色申告オンラインに関する記事:初めての人も簡単安心!個人事業主の白色申告おすすめ会計ソフト
個人事業主向けの帳簿の付け方関する記事:個人事業主で帳簿の始め方・付け方が分からないなら|会計ソフトの取引入力で解決できる!
実際に使ってみると分かるのですが、想像しているより遥かに簡単に開業届を作成することができます。
開業届の作成に迫られている方は、開業届作成のツールとして参考にしてみてください。
公式サイト:弥生のかんたん開業届